代替肉のデメリットについてまとめました。
✔︎ 代替肉製品って、最近よく聞くけど、食品としての安全性ってどうなの?
こんな疑問お応えします。
・世界の食糧問題
・CO2の削減
地球規模で問題になっているこの2つを解決するための、1つの手段として注目されているのが「代替肉」です。
代替肉がどうやって作られるかというと、
1、大豆やトウモロコシを原料にして工場でつくる植物由来の食品
2、動物の筋肉細胞を研究室で増殖させて作る食品
こんな感じです。すでにご存じの方も、初めて聞いたーというあなたも、
「この代替肉って食べて大丈夫?」っていう気持ちになるような、何か危険なことを連想させるような言葉が並んでいる気がします。
この記事では、代替肉のデメリットに注目していきます。
代替肉とうまく付き合うために、不安な部分を洗い出してみました。それぞれのデメリットに対して、私たち消費者側でできる解決策も添えています。
関連記事 –>>代替肉とは?メリット
早速みていきましょう!
代替肉のデメリット
先に項目だけまとめておきます。
・栄養価
・安全性
・畜産業への影響
・味
・価格
この5つについて負の要素を洗い出します。
栄養価
代替肉に含まれる栄養素で気を付けるのはこの2つ
・カロリー
・塩分
「え?代替肉って低カロリーなんじゃないの?」
と思われるかもしれませんね。
確かに多くの代替肉食品は低カロリーでつくられています。
一方で「味」や「旨味」を追求していくと、足りない要素を補うために色々な物を添加されるために最終的にカロリーが高くなっている商品もあります。
塩分も同様です。味を追求すれば自然と「濃い味」化が進み、塩分量が増えて行ってしまいます。
和食自体、もともと、醤油や味噌を使う関係もあり、塩分の高さが指摘されていたりします。塩分は必要栄養素である反面、取り過ぎは疾患の原因でもあります。
我々が気を配るべき部分ですね。
◆どうやって気を付ける?
兎に角、一食あたりの基準摂取量を覚えておくといいです。
一食当たりの目安:
カロリー 800cal
塩分摂取量 2g
参考:1日の塩分摂取量
世界基準 5g
日本基準 6.5g-7.5g
厚生労働省HP
「代替肉の惣菜」にチャレンジしたり、お弁当に使おうと考えたりするときに、塩分が気になる場合は、一食の全体の塩分が2gを目安に、成分チェックできるといいってことですね。
安全性
代替肉の安全性で気になるのは、この2つ
・食品添加物
・遺伝子組み換え原料
◆食品添加物
カテゴリーを問わず、大抵の加工食品には添加物が使用されています。ご存知ですよね。
代替肉の加工食品もこの例にもれず、不要な添加物が(時には大量に)加えられていることを忘れてはいけません。
「このような肉の代用品には、砂糖や増粘剤、調味料、その他の添加物が使われているので、商品の原材料表示を注意深く確認することが大切です。全てのパック詰めされた食品が、有害な添加物を含んでいるとは限りませんから」
参考
他にも、大豆から油分を取り除くために「ヘキサン」を使っていることもあるそうです。ヘキサンは神経毒の1つで大気汚染にも一役買ってしまっている
◆遺伝子組み換え
遺伝子組み換えやゲノム編集という技術を使った食品って、危険!というイメージしかないですよね。でも世界的には結構なシェアがります。
結局、安全なの?という問いの答えはグレーです。
世界でも、日本でも認められた食品でありつつも、危険だという研究報告があるみたい。
私たちがスーパーで買い物をするときに、「遺伝子組み換えでない」の表示があるとなんだか安心します。
ただ実際には、海外からの輸入飼料の結構な割合が遺伝子組み換えを使ったものだったり、日本の遺伝子組み換え表示ルールで表示義務がなかったりして、食べちゃってる場合もあるようです。
表示義務があるのは、大豆・トウモロコシ・馬鈴薯・てん菜など8種の作物を原料とする加工食品のみ。さらに、醤油や油など組み換えたDNAやそれに由来するタンパク質が検出されないものは表示しなくてよいルールです。また、原材料表示の上位4位以降、もしくは加工食品全体の重量の5%を越えない場合も表示義務はありません。
参考:生活クラブ
消費者にはわかりにくいですね。食べてしまっていることはありそうです。。。
◆どうやって気を付ける?
食品添加物や遺伝子組み換え品は「問題」だと意識しながら、一般消費者の我々にとって、そのすべてを把握することはできないですよね。難しい問題です。
ただ、この点に関しては、消費者側の日々の習慣も必要かなと思います。新しいものを買うときは、裏の成分表をちらっとみたり、不安な化合物はググるみたいなちょっとした行動が大切です。
代替肉に限ったことではないはず!
ちなみに、私は楽観的なほうで、日本人が開発していて、国がOKしてる食品はとりあえず大丈夫でしょって思ってたりします。食に対してこんなに安全な国はありまえんから。
食品添加物ゼロを謳っている商品もあります。
ネクストミート社が提供する食品添加物0の「カルビ」「ハラミ」
畜産業への影響
需要の移行が起これば、今畜産やっている人の収入が減る。
世界の食糧問題・環境問題と、雇用の問題、天秤にかけることができない部分ですね。
第三者の立場からすると、両者がお互いのことを理解して、協力しあうったり、逆に対面にビジネスチャンスを見出すことはできないのかなとおもってしまいますが・・・
もっと言うと、時代の流れに沿って、ビジネスのあり方も変化させていくのが資本主義の基本かと思います。畜産企業にも努力してほしい気持ちがあります。
味
食べなれた食肉に比べて、代替肉を食べてみると、絶対的な物足りなさを感じます。
比べるからいけないとか、、、ではなくて、単純にものたりない。。
これでは、何か特別な事情がない限り、代替肉を継続的に食べようという変化にはつながらないと思います。
◆じゃあどうする?
家庭での代替肉の使い方はポイントになると思います。
結論は食肉と代替肉の併用です。
一気に切り替える必要はなく、「代替肉をどうつかうか?」をみんなで考えていく必要がありそうです。
こちらの記事に具体的な使い方をまとめています。
関連記事–>>「代替肉」は肉の代わりになるのか
価格
継続的に食べていこうということであれば、価格は最重要項目です。
「ちょっと買って食べてみよう」だったら価格もそんなに気にならないかもしれませんが。。。地球を救うためには多くの人の継続が必要。
現時点での価格をみてみましょう。
◆植物由来代替肉を食材として使う場合
→100g:100円前後です。豚肉と比べると同じくらいの価格感。
安価 鶏肉<豚肉=大豆ミート<牛肉 高価
一例:ダイズラボの大豆ミート
◆植物由来代替肉の加工食品を買ってくる場合
→食肉製品と比べて高価になりがちです。
安価 家庭で手作り<肉の既製品<代替肉既製品<外食 高価
◆じゃあどうする?
研究開発の進歩と企業努力に期待しましょう!
・・・笑(他力本願)
日本で見ても、近年、代替肉の市場は拡大していて、多くの企業が参入してきています。企業が注力するということは、研究・開発に資本(お金)が投入されてよりいい商品がでてくる。はず。
一度、市場の商品をチェック!
関連記事–>>【2021年 日本の代替肉】おすすめ商品をリストアップ
まとめ・代替肉のデメリット
・栄養価
カロリーと塩分に注意
→一食当たりの摂取量を把握する
・安全性
食品添加物と遺伝子組み換え原料に注意
→代替肉にかぎらず、表示ラベルの確認は日常的に気を付けるべきこと。日本で商品化されているものはひとまず安全か。
・畜産業への影響
畜産業規模の縮小
→しょうがない面もありつつ、畜産企業のイノベーション努力も必要
・味
物足りない。
→代替肉の「使い方」を考えよう!
・価格
加工食品は高め
→今後も新商品に注目