代替肉とは? についてまとめました。
✔︎ 代替肉って言葉を聞くけど、結局どんなものかしりたい!
こんな疑問にお応えします。
代替肉ときくとみなさんはどんなイメージをお持ちですか?
・ベジタリアンが食べるもの
・おいしくなさそう…
・化学っぽいかんじ、食材として安全?
こんなふうに「負」の印象をもっている方は多いんじゃないでしょうか。
かく言う私もビーガンフードの1つだと思っていました。肉も魚も大好きな自分には、必要ないものだと。
でも、あるときに別の側面から代替肉の重要性を知ることになります。
あなたがこの記事をよむと、代替肉が世界で注目されている理由がわかります。気になる栄養、健康、価格への影響についてについてわかりやすくまとめました。
では早速、「代替肉とは何か」というところからみていきましょう。
代替肉とは
代替肉とは、豆類や米などの植物性の原材料で作られていて、肉を模した製品を指します。畜肉ではありません。
代替肉は、大きく3つに分類されます。
・植物由来
・細胞培養
・昆虫食(今回はふれません)
植物由来のタンパク質は、具体的には大豆、エンドウ豆、ココナッツオイル等の素材によって「肉」を置き換える仕組みです。
大豆の加工食といえば、日本では昔から身近な食料です。「畑の牛肉」といわれるほどタンパク質が豊富で、大豆を加工した豆腐は、世界的な健康食品の1つになっています。
今研究室では、植物由来の代替肉が分子レベルでこれまでの食肉と遜色のないレベルまで代替が可能になっているそうです。
細胞培養による研究も進んでいて、
「畑が必要ない!ラボでつくる食肉」
が実現しています。
これは、クローン技術の応用ですが、栄養や健康の問題よりも、倫理的な問題があるようです。
へぇ、そーなんだ!
昆虫食はちょっと意外だけど、ここまで見てると、
まあまあ、イメージ通りかなって感じです。
では、なんで代替肉ってそこまで注目されているの?この疑問に触れていきます・・・
代替肉が注目される理由
注目される理由:
代替肉が、世界の食糧問題を解決する食材になる
え?いきなりなに?ってなりますよね。
順を追ってみていきましょう。
まず、世界の人口推移を見たときに、こんなデータがあります。
参照:国連人口基金
世界の人口は現在75億人
→2050年には約100億人になる!
急速な人口増加を賄う食料を考えた時に、今の生産方法が果たして持続可能か?
という議論があります。
さらに、世界的な中間層の台頭により、一人当たりの肉の消費量が増えている事実もあります。
畜産業に焦点をあてると、今の1.5-2倍の食肉生産が可能か?そのためには1.5倍の農地や飼料、そして、1.5倍の産業廃棄物。。
ちなみに、畜産規模を拡大するうえでの具体的な課題はこんなかんじ。
・飼育効率(牛肉1キロ増やすのに10キロの餌)
・可食部が少ない(牛は歩留まり40%)
・飼育に必要な土地・水・飼料が足りない
・畜産動物はメタンガスや二酸化炭素など温室効果ガスを生産する。
個人的には、人口増えたら、食肉産業儲かるんじゃないの!と思ってたんですが、そうではなぃみたいです。生産量を増やせるかどうか?可能だとしても、起こる問題がかなり深刻なんですね。
こんな問題の解決策として代替肉が注目され始めました。代替肉は、世界の食糧問題を解決する食材になりうるんです。
2016年から代替肉の市場規模は、世界でも、国内でも大きく伸びていて、今後も拡大が予想されています。
参照:NNA ASIA
ただ、化学的に肉を再現できたとしても、それが好んで広く大衆に受け入れられるか?家庭や、レストランで手軽に美味しく食べることができるか?
ここからは、『食材』としての代替肉という見方で、気になる点を調べてみました。
代替肉の栄養素
■代替肉100gの一般的な栄養素
・タンパク質 30-40%
・脂質 10-30% …すべて不飽和脂肪酸
・コレステロール 0
・食物繊維 8%
・炭水化物 1-10%
・カロリー 250kcal前後
■代替肉のメリット
・カロリーが低い
・飽和脂肪の含有量が低い
・食物繊維が豊富
■代替肉のデメリット
・砂糖や塩分の含有量が高いものもある
・ビタミンB12や鉄、亜鉛は少ない
・タンパク質量が少ない
研究者からは、食肉の代用品に代替肉を使うためには、栄養の理解を深めることが重要だという指摘があるそうです。
「肉の摂取量を減らすことで、多くの人が健康上のメリットを得られるのは事実ですが、必ずしも植物性タンパク質の代用品が、より健康的な選択肢になるとは限りません」
栄養カウンセリング会社『Health & Performance Collective』の創立者 クロエ・マクラウドとジェス・スペンドラブ。
ちなみに、多くのビーガンが栄養のバランスをとるためにサプリメントを使っているという事実もお忘れなく。
つまり、代替肉は絶対的に優れた食材ではないんです。
ある意味、他の食材と同じで、栄養の特徴を理解して使いましょうねっていうことなんです。
ふむふむ、なるほど。
なんとなく代替肉との付き合い方がわかってきました。
でも、まだ気になる事が・・・
そもそも、代替肉と聞くと、何か化学的な要素や添加物を含んだイメージがあります。
栄養素の概要は理解できましたが、それ以外に、私達の健康へ与える影響はないのでしょうか…?
健康への影響
代替肉の代表的な原料は大豆やエンドウ、小麦です。
大豆×化学というと『遺伝子組換え』を連想させて、なんとなく不安に感じるかもしれません。
特に日本の商品パッケージには『遺伝子組換えでない』表記はしっかりされていますのでこの点は問題ないです。
代替肉と健康の関係について、知っておく事は次の3つです。
・植物性タンパク質源から全てのアミノ酸を摂ることは可能
・植物由来ののタンパク質源は、動物性タンパク質に比べて体に吸収されにくい
・食品添加物は商品によって異なるので確認が必要
分子レベルまで構造がおなじでも、体の中の消化吸収については、代替肉と畜産肉とで違いがあるようです。そして、本物の肉に近づけるために、様々な食品添加物が使用されている場合もあります。
結論:
計画的な食事をする必要がある。
これも特別なことではありません。食事のバランスですね。
栄養、健康についての安心が理解できたところで、
早速食べてみよう!
ということで、Amazonでポチって見ます。
代替肉の価格
まず気になるのが価格です。
今回はこの商品をピックアップしています。
チョイスの理由は、味噌メーカーのマルコメなら大豆の扱いはきっと信頼できると思ったから。(軽いノリです)
価格:360円/100g
ただし、お湯で戻す下処理をすると360gくらいまで増えました。
なので実質 100円/100g です。
いつもスーパーで買う牛豚の合い挽きがだいたい110円、安い時で100円切るくらいなので、
結論:
大豆ミートの価格は、挽肉とだいたい同じくらい。代替肉のが少しだけお得です。
そして、家庭でたべるなら、その味も気になるところです。
代替肉食品の味
大豆ミート
代替肉の味を確認するために、無難なところで、麻婆豆腐を作りました。
家族で食べた率直な感想は、
・妻 物足りない
・長男7歳 うまい!
・次男5歳 ふつー
・私 好きではない
個人差や好みがありますね。
私は豆乳が苦手なので、この代替肉からも豆乳らしき香りがフワッとでてて、同じく苦手でした。
総評:
まずいとは言いませんが、肉の脂からくるコク、みたいなものがなく、食べててもサラサラしている感じです。
代替肉のパテ
既製品はもっと美味しくできていました。
モスバーガーのソイパテ
食べてみると、臭くない!
そして、結構おいしい!!
大豆ミートで少しがっかりしてたので、初めて試すならこっちの方が良かったのかも。と思いつつ…
代替肉のマーケットは年々大きくなっていて、食品大手はすでにいくつかの商品を小売用に展開しています。
あなたの近くのスーパーでもきっと並んでいます。初めは興味から、是非手に取ってみてください。
まとめ
ここまでみてきて、
「代替肉ってすごい!」とはならないのが正直なところです。
(現段階では…)
ただ抑えておくべき食材であることには納得。
現に、多くの商品が開発・販売されています。
関連記事–>> 【日本の代替肉】おすすめ商品をリストアップ
さまざまな業界でハイブリッドの時代なので、
・豚×代替肉
・牛×代替肉
なんていう
『ハイブリッド型の合い挽き肉』
があったらいいんじゃないかなって思います。
私たちの未来の食糧問題の解決や、サステナブルな生産のためにも、これからの研究・開発に期待です!