【蕎麦湯の作り方】茹で湯に溶け出した栄養を回収しよう【塩分を控えるならストレートで飲むのもあり】

蕎麦湯の作り方についてまとめています。

✔ 蕎麦の粉は持ってないけど、、、家でも蕎麦湯を作ることができるの?
✔ そもそも蕎麦湯ってなに?

こんな疑問にお応えします。

この記事では、お店のような美味しい蕎麦湯の作り方をご紹介しています。

蕎麦湯を飲む理由についても、合わせて解説しています。

関連記事:【完全ガイド】蕎麦好きが家庭で蕎麦を楽しむために書きました【8つの実践レシピ付き】

蕎麦湯の作り方

蕎麦湯の作り方

早速ですが、家でもできる!トロっとした蕎麦湯の作り方です。

◆材料:
蕎麦を茹でた後に残るお湯

まず、蕎麦を作る時に、茹でたお湯を捨てないようにします。

そのために、茹で上がった蕎麦は片手ざるですくい、水で洗うようにします。

関連記事:【家庭向け手順書】十割蕎麦の茹で方【美味しく食べるためのこだわりクッキング】

◆作り方

1,そばを茹でた鍋を、そのまま常温に置く。


2,鍋の底部に、白~灰色の物が沈殿したのを確める。


3,そっと上澄みを捨てる。


これでトロっとした濃厚な蕎麦湯の完成です。鍋に残った白濁したスープを湯とうに入れて、食後に楽しみます。

一度やってみたのでご連絡ださい(YouTube:1分)

蕎麦湯の飲み方

蕎麦湯を頂くのは、基本、食後ですね。

蕎麦つゆが残った猪口に蕎麦湯を足して飲みます。蕎麦湯自体に味は無いので、多少の塩気を補ってくれます。

そば湯をそのままストレートで飲むのもありです。蕎麦粉の味がダイレクトに伝わりますので、美味しい蕎麦であれば、蕎麦湯も風味豊かな味を楽しめます。

少々粉っぽい感じはあるので苦手な方もいるかもしれませんね。

それでも、蕎麦の風味が口の中に広がり、食後のお茶を飲むような感じでホッとする味わいです。

蕎麦つゆで割ると必然と塩分が高くなってしまうので、、、蕎麦湯のストレートは塩分を気にする方にもおすすめの飲み方です。

蕎麦湯だけ作る方法

蕎麦湯だけを作って楽しむ事も出来ます。また、茹で湯をうっかり捨ててしまった場合もこの方法で、蕎麦湯だけ作ることができます。

◆材料

  • 蕎麦粉 小さじ2
  • 浄水 少し
  • お湯(90-100℃) 100-120ml

カップに蕎麦猪口を使うと雰囲気がでます^^

関連記事:【無駄なく選ぶ】蕎麦用の器と調理道具【おうちで普段使いできるものを揃える方法】

◆作り方

1,猪口にそば粉をスプーン2杯入れる


2,そば粉と同量程度の「水」を加えて、粉っぽさが無くなるまでよく溶かす


3,かき混ぜながら少しずつ熱湯を注ぐ


一応注意点としては、②の工程をしっかり行うことです。小さい泡だて器があると便利です。

いきなりアツアツのお湯をたっぷり注ぐと、「ダマ」が残ってしまうのでトロっと感が薄れます。

・・・

蕎麦湯だけ作って飲む場合は、「蕎麦粉」そのものが必要です。

「蕎麦粉」は普通のスーパーではあまり売っていないですよね、ネットで探した方が早いと思います。

・国産(または地域)
・有機栽培
・100%蕎麦粉
・石臼挽き

ここらへんが検索に使うキーワードです。

産地にこだわりがあればそこに絞って検索してみるのもいいかもしれません。全国的な産地は北海道、長野県、福井県です。

個人的におすすめの蕎麦粉は、北海道産の「北早生(きたわせ)」です。香りと風味がしっかりしていて、田舎そばに適していると言われている品種です。

蕎麦湯で飲んでもしっかり味が楽しめます。


なぜ蕎麦湯を飲むの?

蕎麦湯とは

ここまで一通りの作り方をみてきてわかるように、蕎麦湯とは、蕎麦を茹でる時に使った茹で湯、そのものです。

そう考えると、不思議ではないですか?

ラーメンやパスタを食べる時、茹で湯を飲むなんてことはしないですよね。

蕎麦に近い食べ方をする「うどん」でも、そんなことはしません。

…なぜ蕎麦を食べるときだけ、「茹で湯=蕎麦湯」を飲む文化があるのか?

答えは単純です。

蕎麦湯が美味しいから

蕎麦湯を飲む習慣は江戸時代からあります。

そば湯は腹の足しになる、ということも見逃せない。古いそば屋の隠語で、そば湯のことを「御雛湯(おしなゆ)」といったが、これは、修業中の見習い(御雛。「しな」は東京弁)が空腹を紛らわせるのに、そば湯に殻汁を数滴たらして飲んだことに由来する。(参考:蕎麦の散歩道

蕎麦湯は、下っ端が空腹を満たすためのおやつだったみたいです。

・・・

特に蕎麦粉だけで作った十割蕎麦は、麺から蕎麦粉が溶け出しやすい状態です。くっつかないように麺の周りについている「打ち粉」も蕎麦粉ですから、そういう意味では、結構な量の蕎麦粉が茹で湯に残っています。

蕎麦(麺)に使う材料は「蕎麦粉」と「水」

蕎麦湯を作る材料も「蕎麦粉」と「水」

入っているものは同じです。

同じ旨味があります。茹で湯はただの「残り物」ではありません!

トロっと濃いめに調整すれば、蕎麦の風味が同じように楽しめるわけですね。

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現代では、蕎麦湯を飲む理由に対して、栄養学的な説明もされています。

そばのたんぱく質の半分程度は水溶性のため、そば湯の中に豊富に含まれている。しかも、このたんぱく質はそばのうまみ成分でもあるから、そばを食べた後にそば湯を飲めば、そばを余すところなく味わうことになる。

他の主食となる食べ物と比べて、蕎麦には体に大切な栄養素がいくつも含まれています。

例えば、ポリフェノールの一種で、脳出血などの予防効果のある「ルチン」が含まれています。このルチンも水溶性なので、何割かは茹で湯の中に溶け出してしまっています。

ビタミンB群やカリウムも同様です。

関連記事:【比べてみた!】蕎麦のカロリーと糖質【結論:主食の中ではとても優秀、栄養面でも◯】

昔の人の生活の知恵は素晴らしいですね。

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こんなところで以上になります。

蕎麦を食べたら蕎麦湯まで。

家庭でも実践できる内容だと思います。

お試しください。

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