十割蕎麦の茹で方についてまとめています。
✔ 蕎麦の茹で方に違いってあるの?
こんな疑問にお応えします。
この記事では、家庭でおいしいお蕎麦を楽しむための調理方法を解説します。
家庭でご飯を食べる機会が増えた今、蕎麦も本格的なものを食べたいですよね。
本格的な蕎麦といえば「十割蕎麦」!楽しむためのちょっとしたコツをご紹介します。
早速行きましょう!
関連記事:【完全ガイド】蕎麦好きが家庭で蕎麦を楽しむために書きました【8つの実践レシピ付き】
*家庭で本格蕎麦を楽しむ方法を網羅的に書いています。合わせてご覧ください。
十割蕎麦の茹で方
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始めに…前提というか、あくまで「十割蕎麦」を家庭で楽しむための調理方法です。(冷凍蕎麦や、乾麺は特にそこまで気を使わなくてもいいと思います。。)
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さて、本編です。
家で食べるとはいえ、折角の十割蕎麦です。
「茹でる、水で冷やす、盛り付ける」
これだけではちょっとお粗末かもです。
十割蕎麦を美味しく食べるための調理ポイントは3つあります。
- 盛付の準備
- 蕎麦の茹で方
- 蕎麦の洗い方
お店が ”ちゃんとした蕎麦” を提供するために行っている段取りです。
順番に見ていきましょう。
食卓と盛付の準備
蕎麦は調理が終わったら、できるだけすぐに食べてもらいたい!
茹であがった麺は時間とともに弾力や風味を失っていきます。
特に蕎麦は他の麺に比べて劣化が早い食べ物です。
そのため、蕎麦つゆや薬味、付け合わせの材料などは事前に準備を終わらせておきましょう。
例えば、
本格的なお蕎麦屋さんで、蕎麦つゆや薬味が先に出てきた経験はありませんか?
茹で上がったそばをできるだけ早くすすってもらうために、お店が工夫していることです。
これって、家庭でも出来ますよね。
食卓に並べられるものは全部並べて、蕎麦の茹で上がりを待つ状態が理想です。
・箸
・蕎麦つゆ
・蕎麦猪口
・薬味
事前にどこまで準備しておくだけなので、テクニックは不要ですね。
子ども達も活躍できそう^^
逆にいえば、
食べる準備ができるまで、蕎麦を茹で始めてはダメです。
この順番を守るだけでも、鮮度の良い十割蕎麦が楽しめます。
蕎麦の茹で方
ここから蕎麦の茹で方を解説します。
◆用意するもの
- 大きめの鍋
- 片手で使えるざる
- たっぷりの水
鍋は口が大きくて、容量が2リットル以上の、
こんなのがあるといいですね。
あと、片手で使えるざるはこんな感じ、
個人的にはザルの周りの突起物が無い物が使いやすいです。
家に無いならスーパーとかで買っておきましょう。
おすすめのアイテム:参考Amazon
・大きめの鍋 2700円
・片手で使えるザル 900円
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◆水の目安量
ここ結構重要です。
蕎麦一食分(100-120g)を茹でるためには1リットル以上のお湯を用意します。
ただし、一回のお湯で茹でる蕎麦は3食分までとします。
◆茹で方
蕎麦は一食ずつ茹でていきます。
早く食べたい!
みんなで同時に食べ始めたい!
そんな気持ちはもちろんあるんですが、、、
今目指しているのは「美味しい十割蕎麦を食べること」
そのための茹で方の手順になります。
1,鍋でお湯を沸かす。
2,沸騰したところで、1人前の蕎麦を入れる。※パラパラとほどきながら優しく。
3,沈んだ蕎麦が浮いてくるので、そこから60秒(または既定の茹で時間)茹でる。※茹でてる間、箸で突っついたりしません。
4,ボウルに「洗い」用の水を用意しておく。
5,時間になったら、ザルで蕎麦を掬い、水に放(はな)つ。
6,2-3回、水を変えながら蕎麦を洗う。※水が直接蕎麦に当たらないようにやさしく。
7,水をよく切り、器に盛って完成です。※ラーメンのような激しい水切りではなく、軽く手のひら全体で押すような感じで水を切る。
8,人数分繰り返します。
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ここまで読んできて、こう感じる方もいるかもしれません。
✔ 4人分でも、全部一緒に茹でればいいじゃん?
確かに、4リットルのお湯を大きな鍋に用意してあげれば、それで4食分いけるかもしれません。
ただ、やってみるとわかるんですが、、
十割の蕎麦って、茹でてる間にかなりの量のそば粉が、お湯に溶け出しています。
2食分茹でただけで、茹で湯はトロっとろになる事も。。。
連続で蕎麦を茹でると、4食目を茹でるころには、鍋のお湯が片栗粉でとろみをつけたような「餡」状態になっていることもあります。
そうなると、茹でてる麺が鍋の中で上手く対流できなくなり、
つまりは、美味しい蕎麦に仕上がらない原因になります。
まあ、ここら辺は各家庭でどこまで取り組むか、その温度感にもよりますかね。
できれば茹で湯は3食程度で交換するか、または、2つ用意しておくことをお勧めします。
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蕎麦の洗い方
蕎麦が茹で上がったら、完成は間近!
あとは、水で洗い、冷やして食べるだけ。
…と言いたいところですが、
この蕎麦を洗う工程も結構大切な部分だったりします。
◆「洗い」の役割
- 調理を止める
- 麺の表面のぬめりをとる
- 麺の表面を軽く引き締める
アツアツの蕎麦を水に落とすことで、温度を下げて加熱を止めると同時に、
麺の周りについたぬめりを洗い落とす役割があります。
これは、蕎麦の見た目の「つや」と蕎麦を食べた時の「のどごし」に大きく影響します。
洗いが甘いと、麺にぬるぬる感が残り、するっとした清々しい食べ心地は損なわれます。
2-3回洗った後に、蕎麦を氷水にサッと通すことで、
蕎麦の表面がキュッと締まり、絶妙な歯ごたえやコシを感じる事ができます。
逆に冷たく締めすぎると、ぼそぼそ感が増してしまいます。
関連動画:蕎麦の茹で方・洗い方
(YouTube:10分程度)
*再生数1000回以上!!
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蕎麦が茹で上がってからはスピード勝負なところもあるので、
1つずつ丁寧に…とやっていると、これもまた最高の状態を逃すことになるため、
そこら辺の加減が難しい所ではありますが、、、いわゆる「プロの技」という事ですね。
家庭であれば、すべて完璧にとはいかないまでも、
まずは「洗い」の意味や、役割を理解して意識しているだけでも、一味違った仕上がりになる事は間違いありません。
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こんなところで以上になります。
十割蕎麦を美味しく食べるための調理ポイントを3つ挙げて解説しました。
- 盛付の準備
- 蕎麦の茹で方
- 蕎麦の洗い方
家でも本格的な蕎麦を楽しみたい!
そんな気持ちが強くなったらお試しください^^
では。