【無駄なく選ぶ】蕎麦用の器と調理道具【おうちで普段使いできるものを揃える方法】

蕎麦に関する器・道具についてまとめています。

✔ 家で蕎麦を食べる時にも、お店のような器を使いたい!でも器の名前とかわからないし…どうやって探せばいいの?

こんな疑問にお応えします。

この記事では、家庭で蕎麦を楽しむときに、

  • あると便利な調理道具
  • お洒落な蕎麦用の器

こんな内容でご紹介しています。

おうちでも本格的な蕎麦を!と考えている方は必見です。

早速いきましょう。

関連記事:【完全ガイド】蕎麦好きが家庭で蕎麦を楽しむために書きました【8つの実践レシピ付き】

蕎麦用の本格器と調理道具

蕎麦の器

さあ、家庭で蕎麦を楽しむための器と調理道具を見ていきましょう。

蕎麦の調理道具

まず始めに、調理道具からご紹介します。

蕎麦を調理する=茹でる

ですよね。

蕎麦を茹でるために適した道具を使うと仕上がりは全く違います。

・鍋
・片手ざる

鍋は2-4Lのサイズで口が広く、両手で持てる物がおすすめです。


蕎麦用の両手鍋:参考Amazon

茹でている間、蕎麦が良く対流して、規定時間内で十分に加熱することができます。

同じような両手鍋をお持ちであれば、問題なし。しっかりと蕎麦を茹でる事ができます。

茹で上がった蕎麦は、片手ざるを使ってすくい上げます。


片手ざる:参考Amazon

本格的な蕎麦を楽しむ際には、一度にたくさんの麺を茹でることはしません。

一食分の蕎麦を茹でてはすくい、水に落として洗い、また次の一食を茹でる。

ちょっと手間ですが、そこが美味しいのポイントだったりします。

関連記事:【家庭向け手順書】十割蕎麦の茹で方【美味しく食べるためのこだわりクッキング】

・・・

付け合わせの薬味の用意に必要な小道具もあります。

・おろし金
・鬼おろし
・鮫皮おろし

「おろし金」はご存知ですよね。

大根とか生姜をすりおろすための道具です。いえに持っているものがあればOK、新しく買う必要はありません。

一方で、「鬼おろし」はどうでしょうか?

聞きなれない言葉ですので、百聞は一見に如かず。

こちらが鬼おろしになります。


鬼おろし:参考Amazon

おろし金と同様に、大根おろしを作るための道具ですが、、

こんな粗いギザギザでできるのかな?ってちょっと驚きですよね。

でも、鬼おろしを使って卸した大根おろしはとても美味しいんですよ。

粗そうにみえて実は程よい粒感に仕上がるため、シャキシャキとした涼しい大根のみずみずしさを損なうことのない絶妙な大根おろしを作ることができます。

1つ1500円~2000円と手ごろな価格なことと、

蕎麦だけでなく、焼き魚や肉料理に添える大根おろしも、「鬼おろし」で代用できて幅広く使えるため、おすすめの ”面白” 調理道具です。

最後に、長次郎の「鮫皮おろし」。


鮫皮おろし:参考Amazon

これは見たことがあったり、実際に使った事がある方も多いのでは。蕎麦屋で使わせてくれるお店もありますね。

鮫皮おろしの使い道は、生わさびをすりおろすこと。のみ!笑

なので、活躍する場面は少ないかもしれませんね。

それでも蕎麦好きな家庭には、必須アイテムのはず。一家に一台持っておくことをおすすめします。

蕎麦の器

蕎麦猪口

ここからは蕎麦に使う器類のご紹介です。

器と言っても色々なものがあります。

・蕎麦猪口
・蕎麦つゆ入れ・徳利
・せいろ
・湯とう
・薬味皿
・盆
・箸置き
・蕎麦椀…

1つずつ見ていきます。

◆蕎麦猪口

蕎麦猪口(そばちょこ)は蕎麦つゆを入れる小さなカップです。江戸時代から庶民に親しまれてきた、蕎麦のつゆを入れるための食器。

現代に至るまで、そのスタイル、サイズ感は大きく変わることなく受け継がれています。

「そば猪口は、お蕎麦一枚の24倍のお金を掛ける・・・。」

こういった贅沢な話も残っているそうです。

当時から日本各地で、それぞれの地域独特のデザインや材質の蕎麦猪口が作られてきました。

家庭で本格蕎麦を楽しむためには必須のアイテムです。

◆蕎麦つゆ入れ・徳利

蕎麦猪口とセットで揃えたいのが、蕎麦徳利。

蕎麦つゆの入れ物です。

一人用の小さなもの~2合(約360ml)入る物まで、家族構成や好みに合わせて選べます。


参考:Amazon蕎麦徳利

こちらもデザインはたーくさんあるので、選び放題です。

家での使い勝手を考えると、口の大きめなものを選ぶのがおすすめ。ブラシを使うと中までしっかり洗う事ができるので、衛生面で安心です。

◆せいろ

蕎麦を和器にチョンと盛るのもいいですが、冷たいまま食べる時には「竹製のザル」があるとより雰囲気がでますよね!

蕎麦用の竹ざるには大きく分けて3つのタイプがあります。

  • 簾(すだれ)
  • 竹ザル7寸
  • せいろ

「簾」はお持ちの器に乗せて使います。6寸の簾を7-8寸の器に乗せて使う感じがベスト!

「竹ザル」はそのまま器の代わりになります。蕎麦から少しこぼれてくる水気は竹がいい具合に吸収してくれます。使い込めば色合いにも味がでる楽しい素材。

「せいろ」は高級感の演出が半端ない!家庭で食べる「本格+十割蕎麦」へ、さらにひと花添えてくれます。

◆湯とう

湯とうには蕎麦湯を入れて使います。

蕎麦屋で食後にでてくる白いお湯「蕎麦湯」、あれは蕎麦を茹でたあとに残ったお湯です。

特に十割蕎麦を茹でた後の茹で湯には、麺から溶け出した蕎麦の栄養がたくさん含まれています。

蕎麦を食べた後、そば湯までいただいて初めてそば粉の栄養を余すことなく摂取できるのです。

蕎麦湯の発祥と言われている信州では、昔から胃腸の調子が悪い時にそば湯が効くといわれ、胃腸薬の代わりに飲まれていました。

家庭で蕎麦を茹でたお湯、もちろんそれも蕎麦湯です。

湯とうに入れて楽しみましょう。

◆薬味皿

季節や好みに合わせて、蕎麦の薬味を添える器も持っておきたい一品です。

2連や3連の物に、ちょんと薬味をのっけておくと、なんとも上品なたたずまいになります。

また、蕎麦に限らずですが、豆皿という3寸の丸皿が人気だったりしますよね。

手のひらサイズの小さなお皿でありながら、ユニークな形や緻密な絵付け、美しい色使いなど趣向を凝らしたものが多いのが特徴です。

他の料理の添え物や、ソース用、お菓子、調理用の測り置き、などなど日常的にも使いやすい器なので、いくつか取り揃えておくと便利です。

◆盆

なんだか、テーブルがとっちらかってしまうな…という時に、「盆」を1つ用意します。

バラバラと並んだ器を、盆の内に入れるだけで、食卓がカチッと決まります。

蕎麦の場合は、蕎麦猪口、薬味皿、蕎麦つゆ入れを盆に決めておく。そして、蕎麦が茹で上がり次第、竹の器を並べて完成→「いただきます!」

これが最高のタイミングです。段取りよく進めて、おうちでも最高の蕎麦をいただきましょう。

◆箸置き

細部まできちっと決めるなら、揃えておきたい箸置き。これも形・デザインや模様は様々。

そんなに高価な物でもないので、色々コレクトしておくのもあり。ちょっとした気分や季節によって変化をつけるのも面白いですね。

◆蕎麦椀

ここまでせいろ蕎麦メインの器レパートリーでしたが、蕎麦の食べ方は他にも色々ありますよね。

つけ蕎麦
かけ蕎麦
ぶっかけ蕎麦

それぞれにあった「椀」や「鉢」を持っておくと、おうちで食べる蕎麦の回数がますます増えそうです。

目安の大きさはこんな感じ…

  • つけ蕎麦用の椀:4寸(直径12㎝前後)
  • かけ蕎麦用の椀:6寸(直径18㎝前後)
  • ぶっかけ蕎麦の鉢:9寸(直径27㎝前後)

ここら辺は、蕎麦専用でなくても、いろいろと併用ができそうです。逆に言えば、今お持ちの椀でも代用できますね。

良いものを「無駄なく」選ぶ方法は?

ここまで見てきて、こう思う方もいるかもしれません。

✔ 家でも良い蕎麦を楽しもうと思ってたけど、器の種類って結構たくさんあるんだ…揃えるのも大変そう。。。

蕎麦の歴史は古く、江戸時代から続いている食文化です。その間に培われた文化は多岐にわたり、器1つとってもサイズ、素材、デザインなど、数えたら切りがありません。

価格もピン切りで、一体どう選んでいけばいいのか悩みます。

そこで、本格的な蕎麦を家庭で楽しむために、できるだけ無駄のないように器を選ぶ、その方法を3つお伝えします。

選択肢としてはこの3つ

  • セットで揃える
  • 単品で買ってみる
  • 地域を絞って選ぶ

◆1つ目、セットで揃えて購入する方法

ググるなら「蕎麦 器 セット」とかですかね。

Amazon、楽天にはもちろんいろんなデザインが並んでいます。

加えて、ニトリや他にも蕎麦に特化した専門ページも結構たくさん出てきます。

好みの色や、素材をみつつ使ってみるのがおすすめです。

例:5点セット(蕎麦猪口、つゆ入れ、簾、受け用の器、薬味皿)


◆2つ目に、単品で買って使ってみる方法

特に、家庭で他の料理にも併用できる器を試しに買ってみるのがいいと思います。

蕎麦猪口は、見た目がかわいくて、サイズ的にもスープや茶碗蒸しに使えます。

竹ざるは、常温で果物や野菜なんかをちょっと置く台としても使えます。「フチ」があるので安定感もあるうえに、竹は水の膜ができにくいので、清潔に使えます。

使っているうちに、色の変化もあり、あなた色に馴染んでいく楽しさもあります。

例:蕎麦猪口 4個セット


3つ目に、地域を絞って選ぶ方法

和食器というと、一般的には「美濃焼」の流通が多くなっています。

バリエーションが豊富で、カジュアルに使えるという特徴があります。居酒屋や和食のお店で使われている多くの器は美濃焼になります。

一方で、ありふれているため、何か特別感に欠けるな…と感じるかもしれません。

美濃焼以外にも有名な焼き物はいくつもありますし、ちょっと周りを見渡すと、地域に根差した陶芸があったりします。

お気に入りの焼き物があれば「◯◯焼 蕎麦 器」で検索したり、

「(地域名) 蕎麦 器」で検索すると、ある程度好みに絞った商品に出会えるはずです。


参考:大人の焼き物

・・・

こんなところで以上になります。

結構いろんな道具とか器とかありますね。

目移りして大変です。。

とっかかりとしては、「セット」で買う、または「一点もの」を買うなど、

目に付いた手ごろなものを1つ使ってみるといいかと思います。

お試しください。

では。

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