海外で人気な日本食といえば、なんといっても「寿司」です。Japanese Food=Sushi だと思っている人も多く、何か特別な日は、寿司を食べに行こう!なんて日本的な発想も、すでに海外の生活にあったりします。
海外からの観光客は年々増えていて、2018年には3000万人を超えているとか。来年、2020年には東京オリンピックがまじかに控え、そのあとには大阪万博と、多くの外国の方が日本に来る機会があります。
外国人のお客さんが好んで食べる寿司ネタと嫌いな寿司ネタを知っておくことは、いざという時のために、お店にとっての段取りや、売りを伸ばすポイントにもなると思います。私がアメリカのJapanese Restaurantで働いていた経験から、外国人の寿司ネタの好き嫌いをご紹介します。
定番!外国人が好きな寿司ねた
1、サーモン(Salmon)
2、はまち(Yellowtail)
3、ビンチヨウマグロ(Albacore)
4、まぐろ(Tuna、Toro)
5、うなぎ(Eel)
サーモンやはまちは定番ですね。「10カンずつ欲しい」とかそんな単位のオーダーもあり、もうすごい勢いで食べます。日本でも定番過ぎて、あえておすすめしなかったりしますが、産地や部位などを説明して出してあげるととても喜んでもらえますし、外れはありません。
ビンチヨウマグロ(Albacore)は意外ですが、アメリカでは大人気でした。特にカルパッチョスタイルで食べることが多いですが、握りでねぎとポン酢をつけてたべるのも彼らの好みの1つです。(ビンチヨウマグロのカルパッチョ)
まぐろの中でも、本マグロの「とろ」は、彼らの大好物です。アメリカでも価格が高騰していて、2貫で1500円とかしますが、注文はたえません。日本の価格であれば2貫で1000円もしないですよね。ちょっとおすすめすれば、めちゃくちゃ売れると思います。(アメリカ人が好む「まぐろ」と食べ方)
うなぎも人気です。ただうなぎの場合は、魚自体の味が好きなのではなく、上にかかっている甘くてねっとりした「うなぎのたれ」が、好まれる要因です。うなぎのたれ=照り焼きソース、だと勘違いしている方もいるくらいです。また、うなぎは蒸してあって調理済み(Cooked)な点も、人気の一つです。
NO!外国人が嫌いな寿司ねた
1、いか(Squid)
2、いわし(Sardine)
3、たこ(Octopus)
4、いくら(Salmon Roe)
5、のり(Seaweed)
敬遠されるポイントは、硬くて噛み切れないもの(ゴムみたいな触感)と独特な臭いです。中には好きな人もいますので、上記がその日におすすめのねたであれば、おすすめしてみることも1つだと思います。臭みがなく、口の中でもうまくかみ切れる工夫があれば、「これまでにない素材」として感動していただけることがあります。
いくらなどの「魚卵」は、あまり好まれません。そもそも「魚卵を生で食べる」という感覚がないらしく、想像すると「うぇ」ってなるみたいで、食べてもらえません。
のりは寿司ネタではないですが、巻物や、軍艦に使用される際に、断られることがあります。独特の「海苔のかおり」が強すぎると感じるそうです。海外ではソイペーパー(Soy Paper)という大豆から作られている食材があり、これが海苔の代用とされるケースが多々あります。
好き嫌いが分かれる寿司ねた
1、うに(SeaUrchin)
2、あじ、さば(Spanish Mackerel、Japanese Mackerel)
3、とびっこ(FlyingFish Roe)
4、ほたて、みる貝、その他貝類(Scallop、Geoduck)
うには、日本人と同じだとおもいます。本当においしいウニをたべたことがあって、その味をしっていればいいですが… 初回に変なウニを食べさせられて、残念なことにそれがトラウマになる人もいます。
光物は基本的に敬遠されますが、あじとさばは好まれることも多くあります。あじは鮮度がいいものであればOKですが、冷凍は99%ダメです。さばについては、脂が乗っている「しめさば」で、かつ、炙りにしてあげるととても喜ばれます。
さっきから魚卵は×と書いていますが、とびっこはOKなことが多いです。とびっこ自体が加工されていて、味が魚卵ダイレクトの臭さがないことと、プチプチとした食感、きれいなオレンジ色(これも着色ですが)、そこが好まれる要因のようです。
貝類も、嫌われるのは臭いです。ほんとに鮮度がいいものであったり、臭さを感じないような工夫があれば、逆に感動を与えることもできます。みる貝やつぶ貝のこりこりとした触感は、好まれることが多いです。
まとめ
いかがでしたか?知っておくと、今の日本では役に立つ情報だと思います。
また「おまかせ(Chef Choice)」コースがある場合でも、嫌いなねたがでてくるとすごくへそ曲げる方もいます。「おまかせ」なのに…笑。好き嫌いは初めに把握しておいた方がいいですね。では☆