まごわやさしいと肉の関係についてまとめました。
✔︎ まごわやさしいを継続すれば、ホントに栄養のバランスは保たれるの?
✔︎ まごわやさしいが体に良い食生活だと言うけど、野菜や魚だけだと物足りない…やっぱり肉も食べたい!
こんな方には朗報です。
「まごわやさしい」に関連する食材をつかった食事を続けることで、栄養バランスのとれた生活ができるため、まごわやさしいは健康的な食生活の合言葉になっています。ただ、続けていると、何となく食事に物足りなさを感じてしまうんですよね。というか、魚と野菜だけでいいんだっけ?という疑問も。
あなたがこの記事をよむと、肉も食べる大切さがわかります。まごわやさしいでは補いきれない栄養素について解説します。
早速いきましょう!
肉も食べよう!【まごわやさしいに足りない栄養素がある】
◆まごわやさしいに足りない栄養素
・動物性タンパク質
・鉄分
・ビタミン
主にこの3つですね。1つずつ解説します。
動物性タンパク質
動物性タンパク質の良いところは、「必須アミノ酸」を含んでいるところです。必須アミノ酸はヒトが体内で作ることができない9種類のアミノ酸のこと。これを手軽に必須アミノ酸を摂取できるのです。
日々の生活で、私たちの体力回復に貢献します。
ほかにも、
・トレーニングで傷ついた筋肉を早く修復したい時
・免疫力が低下した体を回復したい時
こんな時には動物性たんぱく質摂取が大切。
また、健康や美容のキーワードとなるコラーゲン。コラーゲンの材料は動物性タンパク質でないとタンパク合成がうまくいかないそうです。
鉄分
人の体にとって大切な役割を持っている鉄分ですが、日本人には不足しがちな栄養素の1つです。
鉄分には2種類あり、動物性食品から摂取するヘム鉄と植物性食品から摂取する非ヘム鉄があります。食肉から摂取するヘム鉄は、主にヘモグロビンの構成要素であり、酸素をからだの隅々まで運ぶ役割を持っています。また、ヘム鉄は、植物由来のヘム鉄に比べて体内の吸収性がよいという特徴があります。
ヘム鉄が不足すると、貧血や倦怠感、疲れにつながります。
鉄不足を補うために、鉄分の吸収を助けるビタミンCを同時に取ったり、サプリメントなど食事以外からの摂取も、必要に応じて行われますね。
ビタミン類
動物性食品から摂取するビタミンといえば、ビタミンAとビタミンB群ですね。ビタミンAは皮膚や粘膜の新陳代謝に、ビタミンBはエネルギーに使われます。
ビタミンAが不足したときには、野菜から摂取できるβカロテン(プロビタミンA)が使われることも分かっています。
緑黄色野菜をたくさんとることができればOKかもですが、とはいえ、食べる量などを考えると、現実的には動物性食品を食べることで効率よく摂取できます。
まごわやさしいに肉が入らない理由
ということで、ヒトは肉を食べることも必要なんですよね。
でも、なんでまごわやさしいに「に=肉」の文字が入ってないの?という疑問が残ります。
その理由は、今の日本人が、ある程度の肉を食べてる事が前提とされているからです。
まごわやさしいという言葉は、「食の欧米化」や「栄養の偏り」が顕著化してきた現代の食生活から出てきた概念になります。
つまり、肉は食べてる前提であって、むしろ肉を食べ過ぎてしまっている今の食生活を、少しずつ戻していきましょうというスタンスの考え方です。
今の食生活が、全てだめではないし、
まごわやさしいが完璧でもない。
日本にはあまり話題にならないですが、野菜食を中心にしている人たちは、必要な栄養バランスを保つためにサプリメントを利用したりするそうです。
やはり食事はバランスですね。
一回の食事より、一日の食事
一日の食事より、一週間の食事
一回の食事のバランスも大切ですし、
今日は肉を食べたから、明日は魚にしようなど、
一週間くらいの期間で見た時に、バランスが取れていることにも気を配るといいですね。
肉を食べて日本人は大きくなった
「食の欧米化」は、なんとなくマイナスなイメージが多いです。それもそうなんですが、見方を変えると、「食の欧米化」は日本人にこんな変化をもたらしてくれています。
・体格の変化
・寿命の延び
一人当たりの食料を戦前と今とで比較してみると、米の消費量は半減し、野菜は2倍、魚は3倍だが、油類は10倍に、肉類は22倍に、牛乳、バターなど乳製品は36倍に大きく増加している。
その結果として、米、麦、芋などの糖質から摂るカロリーは全体の6割に減り、残りの4割をたんぱく質、脂肪から摂るようになって、ほぼ理想的な栄養素のバランスになった。それで、成人の身長は平均して6センチ伸び、平均寿命も男性は79歳、女性は86歳に延びて世界1の長寿国になったのである。
素晴らしいことです。
ちなみに肉類の摂取量基準は一日60g、卵50gなので、
唐揚げでいうと2個分、卵は1個分が目安です。
今の食生活が、全てだめではないし。
昔ながらの和食が完璧でもない。
やはり食事はバランスですね(2回目w)
ということで、まごわやさしいと肉についての話は以上になります。
最後に、鉄分を上手く摂取できる食品素材の紹介です。特に植物性食品で摂取したいという場合ですね。
モラセスという食材があります。
植物から砂糖を精製した後にできる蜜ですね。食材といっても、調味料(甘味料)としての役割になります。日本ではあまり聞かないかもですが、海外だと普通にスーパーで売っていて、お菓子や料理に使われています。
ヘム鉄の関連記事内で詳しく説明しています。合わせてご覧ください。
では