グルテンフリーパスタについてまとめました。
✔︎ デュラム小麦を使ったグルテンフリーパスタってあるのかな?
こんな疑問にお応えします。
「グルテンフリー」という概念や食事法は、日本でもかなり聞くようになりましたね。小麦アレルギーのお子様がいらっしゃる家庭であったり、あとはグルテン摂取を避けた食生活をする事で、健康の改善をはかろうとする人が増えています。
本記事では、グルテンフリーパスタについて解説しています。
パスタはデュラム小麦から作られた麺と言い切っても過言ではないほど、その原料は限定されたものです。イタリア、フランス、ドイツなど、パスタ(乾麺)=デュラム小麦100%って法律で決められている国もあるほど。
日本で市販されているパスタも表示をみるとちゃんと書いてたりします。
でも、グルテンフリーとなるとパスタ(?)ってどうなるんでしょうか。食品科学の力で、デュラム小麦を使ったものもあったりするのか・・・。
まず、そんな疑問から見ていきます。
デュラム小麦を使ったグルテンフリーパスタ
結論ですが、タイトルにネタバレしている通りで、
「デュラム小麦を使った」グルテンフリーパスタはありません。
ご存知のとおり、グルテンとは、炭水化物(主に小麦)中にある「グリアジン」と「グルテニン」に水を加えて捏ねることで形成されるたんぱく質です。
パスタ食品のほとんどはセモリナ粉で作られていて、つまりデュラム小麦から挽かれています。
デュラム小麦を使ったおいしいパスタを食べたい!
けど、グルテンは取りたくない(取れない)
→残念ながら、この希望は実現されていません。
ということで以上なんですが、
でも、「グルテンフリーのパスタ」って商品ありますよね?小麦ではないなら、じゃあ一体なにから作られているのか?
そんな疑問について、もう少し書いていきます。
グルテンフリーパスタの原料
グルテンフリーパスタの主な原料です。
・トウモロコシ粉
・米粉
・キヌア
・玄米粉
・ひよこ豆
グルテンフリーのパスタは、米粉やトウモロコシ粉のような疑似穀物、またそれらをブレンドして作られます。
こういった代替パスタ(Pasta Substitution)の研究は世界中でさかんに行われていて、非常にバランスのとれたブレンドで、色、風味、密度が実現されています。本来のデュラム小麦のパスタと変わらない、質の高い代替パスタが多く商品化されています。
日本でも簡単に購入することができるような身近な食材です。(ちょっとしたスーパーにはないかもしれませんが。)オンラインであれば、例えば、Amazonや楽天で「グルテンフリー パスタ」で検索すると、100以上の小売り商品がヒットします。
・日本メーカー 米粉
・輸入品 トウモロコシ粉、玄米粉
このあたりがメイン原料としてブレンドされています。
海外産のもので、アーモンド粉やタピオカ粉を使ったパスタが人気という記事をみつけました。個人的に気になります・・・
あと、余談ですが、
・そば粉 →十割そば
・こんにゃく粉 →しらたき
なんていう日本ならではの、グルテンフリー「ヌードル」もありますね。
最後に、人気・グルテンフリーパスタの生産者を3つ紹介します。
おすすめのグルテンフリーパスタ
Barilla
DE CECCO
パスタの世界的トップメーカーです。日本でも安価に手に入り、レストランで業務用として使用されていることも多いと思います。グルテンフリーパスタ、もちろんあります。
私がカリフォルニアに渡航した頃、慣れない異国の食生活の中で、このパスタにはとてもお世話になりました。
ALCE NERO
有機農法、オーガニック野菜にこだわった商品作りが特徴的なブランド。会社なのか、組合?なのかちょっと詳しく見てなかったですが、本場イタリアから安心・安全を届けてくれています。グルテンフリーパスタもオーガニック商品のみ取扱いです。
大潟村あきたこまち生産者協会
グルテンフリーで検索すると、わりと上位に表示されてくる、ちょっと気になる秋田県の団体です。特産品のあきたこまちを、グルテンフリーの切り口からPRされています。米・日本酒など伝統的な食品から、グルテンフリー、非常食など現代ニーズに合わせた商品ラインナップが魅力的です。
こんなところで以上になります。
ちなみに、アメリカで和食レストランをやっていたころは、グルテンフリーのメニューついて、それは毎日のように、よく聞かれていました。(お店側からすると、すみません、ほんと厄介でした。)
でも、今回調べてみて分かったんですが、アメリカでは人口の15%もの人がグルテン過敏症なんだそうです。意識が高いわけですね。
グルテンフリー食品が気になるあなたに、参考になれば幸いです。