10年たったら同期は3人…飲食店従業員の満足度を上げるには?

外食産業の離職率について、あまりいいイメージがないと思いますが、その通りです。数値だけで言うと、ホテルなどの宿泊業と飲食業に就職した新卒生3年以内の離職率は50%をこえるといわれています。

参考:外食・中食産業における働き方の現状と課題について

「従業員が満足する」とは

社員とアルバイトではまた事情が異なりますが、アルバイトの離職率はもっと深刻だと思います。学生は卒業もあるので仕方ない面もありますが、3年以上、同じお店で勤務しているスタッフってそんなにいないですよね。

スタッフがお店のことを考えて、長く働いてもらうためには、「従業員満足度」が大切だといわれています。従業員が満足するポイントについて整理しましょう。

1、給料 
2、仕事のやる気・モチベーション
3、職場環境・人間関係 
4、習得できる技術 
5、福利厚生

一般的な項目ですね。スタッフがそのお店で働いている理由はそれぞれだとおもいますが、その目的を達成することで従業員は満足すると考えます。それ以外にも、そのお店で働くことでプラスになることがあれば、そのスタッフにとっては付加価値として、満足度へつながります。

「従業員満足度」を上げる方法

ちなみに、ほとんどのスタッフは、収入を得るために働きにきていますので、給料をたくさん上げることが従業員満足度を上げることは明白ですが、単純に無理なので、そこは省きます。

従業員満足度を上げるためにおすすめする方法は、

「明確な目標を与える」ことと、「定期的な進捗確認」といった簡単にできるスタッフマネジメントを始めることです。

スタッフにはその人にあった目標を話し合ってきめ、紙に書きだしましょう。社員や副責任者であれば、店舗の数値を意識させた目標がいいと思います。社員だけでなくアルバイトのスタッフにも同様に目標を決めます。

目標は客観的にみても達成しているかどうかがわかるような明確な内容がいいですが、初めは簡単なことから始めてもいいです。

そして、1ヶ月に1回は簡単な面接を行い、お互いに進捗についてコミュニケーションします。スタッフが多いと店長1人でやるのは大変です。そのため店舗組織に副支店長やリーダーのスタッフがいれば、彼らとしっかり話をしたうえで、一緒に取り組むことで、スタッフマネジメントを分担することができます。

時にスタッフは、店長にはいいずらい悩みを持っている場合があります。より自分に近いスタッフであれば話しやすいと感じることがあります。

離職率が低いことで有名なスターバックスコーヒーでは、1人のスタッフ教育にかける時間は80時間だそうです。そこまでスタッフと向き合っていくことで、普段の業務も楽しくやりがいを持って行うことができる場合が多くなります。

まとめ

私は新卒で入社した企業で12年ほど勤務しましたが、30人以上いた同期は私を除いて3人になっていました。1日の勤務時間が12時間以上ととても長いので、仕方がないことだと思っています。私も家族ができて、このまま同じ仕事を続けていくのは無理だと思い転職しました。

今は世の中の流れが、働く環境の改善に向かっています。今後はいい意味で飲食業界にもその影響があると期待しています。店舗の働く環境は企業が考えてくれるかもしれませんが、それでもマネジメント側は、従業員をほうっておいてはいけません。

オンオフのバランスを保ちつつ、それぞれのスタッフに明確な目標を設定してあげることで、やりがいを感じてもらえるような取り組みを続けていきましょう。スタッフを次の目標に向かわせてあげることで働く意欲につながると思います。

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