飲食店から他業種へ転職を考えていませんか?
毎日の過酷な労働に加えて、休みが少なく先の見えない環境で、当初持っていたやる気もそがれていきます。特に30代になると、家庭をもつことで、こどもとの生活時間の微妙なずれにも悩まされます。その先の体力的な衰えを考えるとますます不安になります。
とはいえ、飲食一本でやってきた自分が、それ以外の働き方が可能かどうか、正直わからないのが現状だと思います。
30代でも、飲食業から他業種への転職は可能か?
結論は、30代でも他業種へ転職することは可能です。ハードルはやや高いですが、これまでの経験を強みに変え、転職するためのマインドをご紹介します。
ちなみに、私は新卒から10年以上、飲食店で勤務してきましたが、2018年の夏ころに転職して、今は一般企業で働いています。そんな私の転職成功体験も盛り込んで書いています。
30代で他業種へ転職の厳しさ
飲食業に限ったことではないと思いますが、30代になってから他業種への転職を考えると、正直厳しさはあります。
企業/採用側が30代の中途採用者に求める能力
・即戦力となるスキル/実績 ←特にコレ!!
・リーダーシップ
・マネジメント力
・新規事業の建て付け
やる気/ひたむきさは最低条件のように思います。
30代の人材にはそれなりのコストもかかります。扶養家族も会社の負担になることは事実です。同じ業種未経験であれば、少しでもコストがかからず、伸びしろが多い20代を選ぶことが多いでしょう。
職歴としての飲食経験
30代で飲食店の店長を数年経験者してきている=そこそこのキャリア経験があり、管理能力の高さや企画・提案に長けた能力を持っている
確かに間違ってはいませんが、こんな風に考えて飲食業から他業種に飛び込もうとしてもなかなか上手くいきません。
その理由はビジネスの対象が全く異なる点にあります。
飲食店ビジネスの対象は、「対消費者」であるのに対して、
一般企業ビジネスの対象は、「対企業」であることが多いからです。
よく言われるのが、社内間でのコミュニケーション能力には長けているが、外部の人間と密に接する事が少ないので、コミュニケーションが発展的でないと見られてしまいます。
具体的には、社内の報連相には長けているものの、業者との重要な価格折衝や大きな取引の交渉力が欠けていたりする、という事です。
この点については、飲食店から一般企業に転職した私もひしひしと感じています。というより、はっきり言ってほとんど理解できていませんでした。「お客様」に対する気持ちはかわりません。しかし企業のビジネスというのは常にYesではだめで、お互いの利益のためにディスカッションしたり交渉したりする力やスキルが求められます。
給料は下がります
飲食店から業種への転職で得られる一番大きなメリットは、「時間的、体力的な負担が軽減されること」です。一方でここまで見てきた内容から解かるとおり、転職時の給料は下がることは想定しておきましょう。私もそうでしたが、居酒屋の店長の給料ってのは結構良いほうとおもっています。
また、これまでのやり慣れた仕事内容とは全く異なる環境や考え方を要求されるため、精神的な負担も増えることを覚悟しておく必要があります。
志望動機はこう考える
他業種、特に一般企業へ転職することを考えるうえで、転職先に役立つスキルや経験が明確にあるのであれば、面接時にそれをアピールすることが第一です。しかしここまで書いてきたように、飲食業界で積んできたキャリアはそんなに生かせないのが現実です。
本音を吐き出す
まずは本音を書きだしてみましょう。転職する理由、その業界を選ぶ理由、その会社を選ぶ理由、これまでの経験、自身が残した売上/利益、強み、弱み
すべてがいい材料ではないかもしれません。というより、ほとんどマイナス材料であることもあります。それでも自分の気持ちや持っているものを棚卸しすることで、分析する材料になります。
これからの気持ちを伝える
棚卸をした材料を並べたら、次にこれからどうしていきたいかを書いてみます。単純に「楽にお金を稼ぎたい」でもいいと思います。その気持ちを素に、面接でどう説明するかを考えていきます。
飲食業から抜け出す=体力的に楽
お金を稼ぐ=2~3年後、今と同じ給料まで戻す
Totalでは今のまま進むよりもいい環境を得られることになります。
転職活動、始めるなら今です
ここまで考えてみていかがですか?
初めに書いたように、30代でも飲食業界から、他業界への転職は可能です。家族のためや自分の体のため、転職するなら、30代はまだ間に合います!!
いろいろなことを受け入れて、転職活動が頭をよぎっているあなたへ、
やるなら今です。