身の丈に合った対応は「延期!?」英語民間試験の行方

何かと話題になっている英語民間試験ですが、11月1日に施行延期の発表があり、さらに話題になっています。

制度が変わることで、いまいまの高校生には不安があるだろうなとは思いますが…。将来に向けて役に立つ形で英語が身につけば、それはいいことだろうなという気持ちで英語民間試験の動きを見守っていました。それが突如延期、しかも2024年度まで?

一連の流れを整理してコメントしています。

ちなみに、私は2018年まで5年間アメリカ赴任し、和食レストランで仕事をしていました。とはいえ、もともと英語が話せたわけではなく、センター試験と大学入試をまじめに受けて大学に入学できた程度のレベルだったので、「聞く」「話す」についてはとても苦労しました。典型的な日本人ですね。いまでも話せるというほどの英語力がなく、まあ日常会話なら意思疎通できるくらいのレベルです。

当時、入試に向けて、「読み」「書き」はすごく勉強した記憶がありますが、リスニングは睡眠学習でした笑。

そんな過去のいろんな苦労もあって、学校教育や、大学入試にリスニングなどそういった現実的に身になる英語教育がすすんでいるのかなと期待していました。

英語民間試験とは?

2020年度の受験生から対象となる大学入学共通テストでは「読む・聞く・話す・書く」という英語の4技能を測る。グローバル化を意識した取り組みだが、特に「話す」のテストを一斉に実施することは困難なため、文部科学省は民間試験の活用を決めた。初年度は英検やGTEC、TOEICなど8種類が利用され、原則として高校3年の4~12月に受けた最大2回の成績が、出願先の大学に提供される。

確かに、センター試験で「話す」の試験は一斉に実施できないですね。そこを切り出して、民間に委託して事前に実施。そうすれば、学生は4技能を勉強する必要があるし、4技能をうまく図ることができますね。

延期、その理由

一文部科学相は1日、20年度の実施を見送ると表明した。居住地や家庭の経済状況による受験機会の格差や公平性への懸念が消えず、受験生らの理解を得るのは難しいと判断した。制度を抜本的に見直し、24年度に実施する入試で「新たな英語試験を導入する」とした。

実は11月1日は英語民間試験のID登録申し込み開始日だったんですね。日本中の高校と高校生とそのご家族が、いよいよだと準備していたことと思います。その日に延期の発表っていうのは、つまりどういうこと?

試験を実施する側は民間なので、やるとなると必ず準備は間に合わせますよね笑。やっぱり制度自体というか、いろいろな意味で「公平性」に対する世間の目を気にした結果なのかなーって感じを受けます。

お金の話を考えてびっくり

気になるのは費用ですね。センター試験の受験料は18,000円、英語民間試験の受験料は15,000円~25,000円、2回の結果を使用できるってことは2回は受けようってことですよね。ってことで「必要な受験料は30,000円~50,000円…」確かに経済格差に影響ありそう。

裏側で儲かる話もでてきそうな予感が。センター試験の受験者数は平成31年度で54万人だったそうです。54万人がプラスで英語民間試験を受けると、

540,000人×50,000円=27,000,000,000

え!?27億円新たな市場を形成します。家庭にはすごい負担ですね。。。

単純な受験のための費用なので、受験のための準備から考えると、教材や塾など新しく必要とされる「受験対策」とそれに伴う「サービス」もあるのなかとおもうと、すごい経済効果!!

そしてその分のビジネスチャンスが消えました。

まとめ

いろいろな背景はあるのものの、冒頭に述べたように、英語については自分が苦労しているぶん、子供達やこれからの世代には、是非是非「聞く」「話す」の力を身につけていってほしいです。

先日、会話を楽しめる英語教室に体験に行ってきました。周りの子が英語だと、それをすぐに真似して同じように盛り上がる子供たちをみると、言語なんてのはほんとに手段でしかないんだなと感じます。

勉強ではなく、日常に役立つ形で学習できる方針であればなと思っています。では☆

関連記事