【店舗で必要な指導】パワハラとの違いを解説

店舗で必要な指導とパワハラの違いについてまとめました。

✔︎ 言うことを聞かなかったり、反りが合わないスタッフもいるけど、お店をまとめるためには指導も必要。分かっているけど、パワハラと言われるのはいやだな。

こんな悩みにお応えします。

パワハラって相手の感じ方で決まる部分もあるので、指導する側からするととても難しいですよね。あなたがこの記事をよむと、パワハラと指導の違いがわかります。パワハラトラブルを招きにくい指導方法を紹介します。

新卒から10年以上、飲食店に勤務してきました。飲食店特有なのか、店舗って「パワハラ」の巣窟だったと思います。笑。

・営業に支障がでる場での指導
・罵声
・暴力

…今から思えば完全パワハラと思う行為がたくさんあります。それを見た、受けた、そして恥ずかしながら、やっていた。。そんな経験から、店舗で適切な指導方法と自分の感情コントロールを共有します。

指導とパワハラの違い

結論

パワハラ:自分のため、自分の感情に任せた主観的な行動

指導:スタッフのため、組織のため。数値やルールに基づいた客観的な行動

それぞれ詳しく見ていきましょう。

パワハラの定義

パワハラについては、厚生労働省HPで明記されています。

①~③の要素をすべて満たすものを職場のパワーハラスメントの概念と整理。
①優越的な関係に基づいて(優位性を背景に)行われること
②業務の適正な範囲を超えて行われること
③身体的若しくは精神的な苦痛を与えること、又は就業環境を害すること

そしてパワハラとされる行為を6つに分類されています。

・身体的な攻撃

・精神的な攻撃

・人間関係からの切り離し

・過大な要求

・過小な要求

・個の侵害

厚生労働省HPより

まあまあ納得できます。優位性に基づいて、わざわざ業務の適正範囲を超えるその原動力は、私的な感情以外の何物でもありません。

適切な指導方法

一覧をもとに、適切で、パワハラに該当しにくい指導についてまとめます。スタッフや組織のことを考えて行動します。

◯指導側の姿勢・目的
対象スタッフの業務レベルが上がる、または業務内容が改善するために行います。そのスタッフにとっても、お店にとっても利益が得られることを目的とした内容である必要があります。

◯指導タイミング
その場ですぐに行う、またはお互いに落ち着いた時に時間をとって行います。過去の事をほじくりかえすような言い方はNG。

◯指導方法
私情や感情をいれず、客観的に行います。事実や数値的根拠、規則(ルール)に基づいて、ダメな部分を明確に端的に指摘します。そのあとで、今後の改善行動を、これも具体的に示します。スタッフのレベルによっては今後の改善策を話し合うことで主体的な改善を促すことも可能だと思います。

◯記録
指導したり話し合ったりした内容は、専用のシートに記録しておきます。紙でもデジタルフォーマットでもいいです。必要であれば音声も録音しておきます。いまのスマホなら簡単に録音できます。

◯フォローアップ
一度指導しても、時間がたてば忘れてしまいます。また話して決めた改善行動が必ずしもうまく作用するとはかぎりません。定期的に時間を取って話し合うことで進捗確認を行い、よりよい改善につなげます。

感情のコントロール

指導の概要は理解できても、実際には人と人の関係です。

スタッフがくだらないミスや行動をしたとき、がっかりするとともに瞬間的な「怒り」が盛り上がってきます。やってしまいがちなのは、怒りに任せて、勢いで叱咤していまう事。営業が忙しい時ほど注意です。昔の私もそうでした。

怒りに任せた指導は百害あって一利なし。

たとえ正しいことを言っていたとしても、伝えたいことが伝わりません。周りの雰囲気を悪くして、自分の評価も落とします。またこれまで我慢していた関係のない事をもむしかえしてしまったり、とにかく✖。感情のコントロールが必要です。

私も感情のコントロールについてはとても苦労しました。まだまだ、できてると言えるか自分ではなかなか判断できませんが、私の身に着けてきた、「自分の怒りを鎮める方法」をご紹介します。

怒りにまかせて、色々と言ってしまいそうになった時には、これを試してみてください。怒りがゼロになることはないですが、その場のクラッシュを大幅に減らすことができます。

①グッとこらえる
 →心の中で強く「グッ」と言います。ちょっと声も出ますw

②深呼吸する
 →少しはく、大きく吸う、大きくはく

③あー自分怒ってるなーと考える
 →外側から自分を見るような気持ちで。

ちょっと怒りがおさまったところで、簡単な注意ならその場ですませます。相手としっかり話をしたい場合は、店舗の状況が落ち着いてから時間を作るか、後日時間を取ることを相手に伝えます。

あくまでも私のやり方なのですが、繰り返し行う事で、だんだん感情のコントールができるようになります。当時「般若」といわれていた私ですが、1年後には笑顔が素敵と言われるようになりました。

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