メニューを英語化する時はここまでする!【もう一歩前へのヒント】

今日は、飲食店のメニューを英語化するためのアウトラインと、その方法についてご紹介します。英語のメニューを用意されていないお店にはもちろんですが、すでに自店では英語化したメニューをご用意されている方にも必見の内容です。。

要点としては、「メニュー名」だけでなく、その「メニューに含まれる食材や料理法」まで説明をつけることです。

というのも、英語でメニューを用意したけど、ますます質問が増えてしまって困っている、、、なんて経験はないですか?メニュー名が英語になっていることで、外国の方にとっては、「これってどんな料理??」という次の疑問がでてくるからです。

そもそも彼らは和食の内容知らないです。メニューの表記についても、表記する内容や書き方は、日本人のそれと意識のずれがあります。≪言葉の違いだけではありません。。。≫

ちなみに私は、私は2018年夏ころまで5年間、アメリカのカリフォルニア州で和食レストランの店長兼寿司シェフとして働いていました。上手くいったこともあれば、失敗もたくさんあります。その経験から外国の方からよく突っ込まれやすいポイントも抑えたメニューの書き方をご紹介します!

メニューを英語化する目的

外国人観光客

日本に訪れる外国人は2018年には3000万人をこえていて、2020年までで4000万人に達する予想です。その背景には、日本がもつ魅力的な文化に加え、東京オリンピックや大阪万博などの大規模イベントがありまよね。そして外国人観光客が日本で消費する金額は8兆円を超えると言われています。

消費金額の構成で最も大きな部分としては「移動費/宿泊費」ですが、「食費」は次に大きな割合を占めます。旅行にくるのでほぼ外食間違いなしですよね。和食を楽しむ、IZAKAYA(居酒屋)に行くという事も、日本に来る目的の1つです。店舗にとって外国人観光客の取り込みは、売上に直結する絶対要素です。

メニューを英語化する目的

外国人の取り込みに対応していくために店舗として不安もあります。そもそも英語や中国語も含め外国語対応できるスタッフがいるのかという点です。

外国人観光客は日本語がわからないし、スタッフは外国語がわからない

…え、どーすんの?

ってなった時に、まずお店としてできるのはメニューを英語表記にすることですね。言葉がわからなくても注文を取ることができますし、1つのフォーマットを作っておけば繰り返し使うことができます。

メニューを英語化する手順

メニュー名/価格

メニュー名は、日本語のままをローマ字で書いても、英語に翻訳したメニュー名にしてもどちらでもOKです。海外では、Sushi, Tempuraなどの他にも、Edamame、Agedashi、Takoyaki、魚の名前など日本語がそのまま受け入れられているケースがほとんどです。

価格についても、円表示のままでOKです。「○○yen」と書いてあれば、特に問題ななく理解してもらえます。

メニューの写真

外国の方向けのメニューであれば、写真は必須です。料理をきれいに見せることができれば、購買意欲がわきます。

写真がないと、海外のお客様からはどんな料理か全く想像がつかないことが多いので、言葉が通じ無い上に、注文前の質問が多くなります。食べ始めてからキャンセルしたいなどのマイナス評価にもつながります。

含まれるすべての食材

ここがポイントです。アメリカのレストランのメニューをみると、写真に添えて1つずつの料理の詳細が書かれています。食材、各食材がどのように調理されているかなどの情報になります。

日本では、アレルギー源の表記はありますが、上記のような詳細が書かれていることは、ほとんどないですよね。ただ、海外の方にはこの説明があるか、ないかかなり違います。

その他表記した方がいいポイント

・注文の方法…ホールスタッフに用があるときにテーブルのボタンを押すというシステムも日本ならではです。海外の場合、注文の内容が決まっても、スタッフがテーブルに来るまで、待ちます。注文の方法は、説明があった方がいいです。

・特別注文の可/不可…好き嫌いに合わせてアレンジに対応できるかどうか告知しておく必要があります。アメリカではアレンジに対応することが当たり前でした笑。日本ではほとんど対応しないですよね。。。対応可であれば、かなりプラスポイントです。

・税込/税別…説明があったほうが親切です。

・支払い方法…カードが使えない場合は特に事前告知が必要です。日本人に対しても同じですね。

・支払い場所…テーブル会計か、レジ会計か、お会計の方法も説明があった方がいいです。

英語化に役立つ道具

上記の項目をすべて英語にするのは一苦労ですね。自分でやることはないと思います。クラウドソーシングなどで外注すれば、安く翻訳してくれるかもしれません。

以前にご紹介したことのあるPoketalk(ポケトーク)は、話しかけたことを翻訳してくれるだけじゃなくて、読み取ることもできるみたいです。店舗に1台あると安心です。

ポケトークに搭載されているカメラで文字を撮影すると、55の言語を自動で認識して翻訳し、画面上に表示します。英語併記など複数の言語が一緒に表示されていても、それぞれの言語として認識し、翻訳できます。

 

まとめ

いかがでしたか?英語のメニューを作ろうとすると結構なボリュームになりますね。でも、一回作っておけば使いまわしできるので、海外からのお客様の獲得に直結します。取り組む価値ありですね!では。

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